小4 男性 サッカークラブチーム「サッカーで走る時カカトの内側が痛くなり、歩くのも痛くなった」

患者

小4(9歳) 男児 サッカークラブチーム所属

 

症状

10日前、サッカーの試合中に右カカトの内側が痛くなり、その後歩くときも少し足を引きずる状態。

かかりつけの整骨院に行っても痛みが改善しないので、兄弟の紹介で当院に来院した。

 

施術内容と経過

右踵骨内側に圧痛(++)を認める。右足首のズレも認める。

初診時は、右足首のズレ調整。踵骨傾き調整。第1趾ボール上げ調整を行い、更に、右踵骨内側の圧痛を取る調整を行った。

5日後、2診目。走った時の痛みが、初診時と比べ10分の2(2/10)まで軽減。

右足首の微調整を行った。また、右股関節の可動制限を認めたので、股関節調整も行った。

さらに10日後、3診目。走る時たまに痛くなるがかなり良い状態。運動した翌日は痛みが無くなっている。

右踵骨内側の圧痛を取る調整。ふくらはぎ、足底内側の筋肉弛緩を行った。

経過良好のため終了とした。

 

考察

シーバー病は、10歳前後に多い踵骨の骨端症でなかなか痛みが取れにくい疾患で、足底筋とアキレス腱の伸縮がしっかり出来ず、踵骨軟骨に負荷がかかり炎症が起き発症するものである。

今回のケースでは、患側の足首がズレており、足の重心の位置もズレていたので、踵骨軟骨により負荷がかかっていたため、炎症が取れにくかったのではないかと考えられる。更に、股関節の可動制限も踵骨に悪影響を及ぼしていたと思われる。

足首のズレを取ることで、右足が正しい重心の位置に立てるようになり、股関節の可動制限もなくなり、踵骨圧痛部についても施術により圧痛が取れたので、走った時の痛みもどんどん軽減していったのであろう。

今回の場合は、痛みが出て10日後に当院を受診しているが、痛めてからの日数があまり経過してなかったのも早期回復に繋がった一因だと思われる。

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